会員通信 2002 Summer
2002年 夏号
- 2002年08月19日
「2002年のワールドカップの時はすごかった。」といつまでも語り継がれそうな
狂騒劇の真っ最中に本「Summer号」を編集をしています。
さて、わが日本代表も決勝トーナメントに進出、
日本サッカーの歴史を大幅に塗り変えています。
この会員通信も日本代表に負けずに、どんどん新しい事にチャレンジして、
歴史を作って行きたいと思っていますので、よろしくお願いします。
幹事会報告
5月15日 東京の総評会館にて幹事会が開催され、
ホームページの開設が承認されました。
お薦め本 From the reader in the wood
弁護士 鴨田哲郎 東京・旬報法律事務所 1978年弁護士登録
旬報法律事務所 JUNPO Vol.51 2011SUMMER「夏季号」より
「スロー・イズ・ビューティフル」辻 信一 著 / 平凡社 刊
コンビニは24時間明明と灯りをつけて開けていないといけないのか。
23人に1台もの自販機は必要なのか。
ニューヨークやロンドンの株価は瞬時に知らないといけないのか。
少しの「不便」を、リモコンを押すだけの「便利」に慣れきった日本やアメリカの 消費者は受け入れるべきではないのか。
今号の選択基準は皆さんにはもう明らかであろう。規制緩和、別名構造改革をすれば、日本経済は立ち直るという。
アメリカ発の市場原理主義、競争至上主義への反撃の理論と 実践がテーマである。
日本経済にとって構造改革とは「幻想」であり、本家アメリカ においても雇用労働分野ではその弊害が実証され、ヨーロッパ では資本の独断横暴を許さない社会的規制を強化しつつある。グローバルスタンダードというが、アメリカンスタンダードに すぎないのだ。
市場原理主義のキーワードは、経済的合理主義の徹底、無駄を排除した効率の追及 、サバイバル競争での勝利。これを一言で表現すれば、ファースト、スピードといえる。
ファーストの対抗軸として著者はスローを提唱する。エコロジカル、サステナブルの意味も込めて。
著者は文化人類学者である。著者は本書で、文化人類学とは今や逸脱についての研究といえるかもしれないという。
市場原理主義という主流からの、逃避ではない。意識的な逸脱。これが本書のメッセージであろう。
著者は訴える。「本来人間の生きがいとは、生産性や効率性の観点から見れば無駄にしか見えないような時間にこそあったはずだ」
時間をどんどん換金するようなこれまでの生き方をやめにして、金を減らしてでもゆっくりとした人間らしい時間をとりもどそう、と。
コラム
弁護士 徳住堅治 東京・旬報法律事務所 1973年弁護士登録
ドイツで会った人々
投稿の第一回は徳住先生の素敵なイラストを取上げました。これは1997年のドイツ研修旅行の際に、議事録の隅に描いた似顔絵だそうです。会った事のない人達ですが、じっと見ていると、話声や性格まで伝わってくる気がしてくるから、不思議です。
Mr.Gerhard Rossanith |
Prot. Dr. Dieterich |
Prot. Dr.Leinemann |
Dr.Peifer |
ホイハット調査官 |
カール ケアマン氏 |
ブライデー・ギックス氏 |
金子弁護士 |
ザイツ氏 |
Prot. Dr.Hanau |
Dr.Kalb |
Driv. Dr. Harutsch |
Dr.Tomas Klebe |
Mr.Genhard Wink |
Mr.Anmin Herben |
Dr.Wegener |
ヴィーズバーデン労働裁判所の和解弁論風景 1 |
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ヴィーズバーデン労働裁判所の和解弁論風景 2 |
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八ッセ州労働裁判所の裁判風景 |
徳住先生の新しい著書を紹介します。
合併、営業譲渡、会社分割、持株会社、アウトソーシングなど、多様化する企業再編リストラと賃金、労働条件のマイナス化。労働法をベースに著者が労働サイドから見た法的問題点の解明と具体的対抗策を提示します。
著者 弁護士 徳住堅治 |
会員訃報
謹んでお悔やみ申し上げます。
弁護士会 |
氏名 |
弁護士期 |
事務所 |
命日 |
名古屋 | 齊藤洋 | 27期 | 名古屋中央法律事務所 | H14.5.26亡 |
東弁 |
松岡靖光 |
21期 | 有楽町法律事務所 |
H14.4.2亡 |
二弁 |
上田周平 |
34期 | 上田法律事務所 |
H14.5.15亡 |
佐賀 |
元村和安 |
14期 | 元村法律事務所 |
H14.1.24亡 |
!募集!
会員の皆様からの投稿を募集しています。写真、エッセイ、論文、小説等々、本会員通信で表現できるものなら何でも結構です。