会員通信 2007 Winter
2007年 冬号

  • 2007年01月13日


昨年の大雪の冬から一転して、記録的な暖冬が続いています。 地球温暖化防止が叫ばれ、京都議定書からちょうど10年目の今年、アメリカ、オーストラリアは未だに批准を拒否し続け、我が日本も2008-2012年までの二酸化炭素削減目標±0に対し+8%と残念ながら目標達成はほぼ絶望的状況にあります。というわけで、地球は温暖化に向かって着実に進み続けることになり、今年も記録ずくめの1年になりそうです。

コラム

旬報法律事務所 山内一浩

旬報法律事務所 The News JUNPOH 2007.新年号より

独り山歩記 3 「月山」

東北の信仰の山、月山(1984m)登山は、素晴らしい好天に恵まれた(日頃の行いが良いから)。八合目までバスで登ると、すぐに広々とした弥陀ヶ原湿原のお花畑。鮮やかな黄色のニッコウキスゲが風に揺れる。あとは低木帯のゆるやかな登りだ(これならビギナーでも登れるはず)。稜線に立つと、西は鶴岡市街から日本海、鳥海山まで一望できるが、東(山形)側は台風の影響で一面の雲海。東北の背骨をなす山脈に雲が堰き止められているが様子が良く分かる。後で聞くと、遠く九州に台風が上陸したとき、月山にも雲が押し寄せるという。

泊まった仏生池小屋では、それぞれ独りで登山しているおじさん2人と同部屋。独り山歩き仲間(?)を見つけた嬉しさなのか、お互い話も弾む。翌日も好天で、月山頂上から何もさまたげるもののない360度の大パノラマを楽しんだ。

東京中央法律事務所 江森民夫

東京中央法律事務所 事務所だより NO.57 2007.1月より

蒐集癖

私は若い頃から色々なことに興味をもってきましたが、思うように物が買えなかったことから、雑誌を読んでその飢えを癒していたような感じがします。

小学校時代は鉄道模型にひかれ「模型と工作」などという雑誌を読み、大きくなったら部屋全体のレイアウトを作りたいなどと思っていました。中学校に入り、オートバイに興味を持ち「モーターサイクリスト」という雑誌を読み、大きくなったらあこがれの大型オートバイを買おうなどと思っていました。私の通っていた中学校にはオーケストラの楽器が揃っており、私はバイオリンとクラリネットをやっていました。高校に行くと、ジャズに興味を持ちましたが、「スイングジャーナル」という雑誌を読み、大きくなったら立派なステレオとたくさんのレコードを買おうなどと思っていました。

しかしいざ大人になっても毎日忙しい生活を送り毎晩飲み歩くという生活で、こうした望みなど忘れていました。しかし数年前から多少生活態度を改めた結果、若き日の願望を実現する「蒐集癖」がはじまりました。

例えばモダンジャズに深くはまり、植草甚一という有名な評論家の評論をまとめた「スクラップブック」という本の蒐集がはじまりました。そしてその後、ジャズピアニストのビル・エバンスをひさしぶりに聞いたことがきっかけで、あらゆる音楽のCDの蒐集が始まりました。

一方鉄道模型の願望とオートバイの願望の反映か、鉄道のチョロQやミニカーなどを見ると集めるようになり、本箱の棚において楽しんでいます。 さらに時代小説家である、「池波正太郎」「藤沢周平」にはまりました。又この二人は、書いた小説の多いこと、又この二人に関する書籍が多いことが共通しています。この二人の書籍の蒐集も始まりました。その関係で古本屋通いが多くなり、興味をもった本を次から次へと買うようになりました。

かくして私の書斎には、本とCDが積み重なり足の踏み場がなくなってしまいました。この「蒐集癖」、どうしたら直るでしょうか。

Book Information

会員の先生が出版された書籍をご紹介いたします。

山本博弁護士

1931年、横浜市に生まれる。早稲田大学大学院法律科修了。はやくからワインに関心をもち、世界のワイン生産地を訪れワイン業界に関心が深い。フランスのINAOの委嘱で、日本でワインの不正表示阻止の法律実務を扱っている。「ソペクサ」主催の世界ソムリエ・コンクールの日本代表審査委員。フランス農事功労章受賞。日本輸入ワイン協会会長。 書籍はオンラインで購入できます。

 

「ワインが語るフランスの歴史」
ワールドクラスの極上ワインを低予算で楽しもう。世界最高峰のワイン評論家ロバート・パーカーが、主要産地の美味・低価格の「バリューワイン」のみを徹底紹介。全ワイン愛好家必携のガイドブック。
「ワインの辞典」
入門者からベテランまでのワイン愛好家対象。ワインの基本的知識がもりこまれ、わからないことがおきた場合にも引きやすいワイン事典。20世紀後半のワイン界の激変をふまえ、アップ・トゥ・デートな内容。
「日本のワイン」
埼玉の秩父で、山形の上山で、長野で、新潟で、山梨で…。苦悩と歓喜に満ちた日本ワイン造りの歴史。知られざるエピソードを満載し、全国80軒以上のワイナリーを紹介する。

岡村親宜 弁護士

1942年鳥取県生まれ。1965年中央大学法学部法律学科卒業。1968年3月司法研修修了。同年4月東京弁護士会に弁護士登録(現在に至る)。現在弁護士(東京本郷合同法律事務所所属)。「石川島勤労者釣りの会」会友。「根がかりクラブ」顧問。著書「岩魚釣りのある旅」(花伝社、1994年5月)、『岩魚庵閑談』(共著、つり人社、2000年2月) 書籍はオンラインで購入できます。

岩魚釣りの旅礼賛
岡村親宜

大山が聳え立つ鳥取の山村で生まれた少年は、春先から秋まで、川の魚を獲って遊んでいた──。その後、弁護士となった著者は、仕事面では充実を得たが、心のやすらぎを覚える趣味を持ってはいなかった。そんな時、大病患いがきっかけで、著者は友人と二人で源流の岩魚釣りの旅を始めるようになる。さらに45歳で運転免許を取得、四輪駆動車で川釣りに出かけるまでに……。原点に返ったことで、人生の喜びを見出した男の岩魚釣り紀行!


!募集!

会員の皆様からの投稿を募集しています。
写真、エッセイ、論文、小説等々、本会員通信で表現できるものなら何でも結構です。
取扱代理店 株式会社 宏栄

編集部より

元アメリカ副大統領アル・ゴア氏の環境問題に対する講演のドキュメンタリー映画「不都合な真実」が今年のアカデミー賞2部門で受賞するなど注目をあつめています。その中で地球温暖化阻止に向かって私たちのできることをいくつか上げていますのでご紹介いたします。

  1. 白熱電球を電球型蛍光灯 (CFL) に交換する(エネルギー60%の低減)

  2. 冷暖房を夏は2°F (約1°C) 高めに、冬は2°F低めに設定する

  3. 電気製品を購入する際には省エネルギー対応モデルを選ぶ

  4. お湯をなるべく使わない

  5. 食器洗い機は容量一杯にして省エネルギー設定で使用する

  6. 乾燥機の代わりになるべく物干し台を使う

  7. 使っていない電気製品のプラグを抜く、スイッチを切る

  8. 冷凍食品ではなく生鮮食品を購入する

  9. 徒歩や自転車、公共交通機関の利用などでマイカーの走行距離を減らす

  10. 日頃から車の整備を心掛ける、週1回の点検でタイヤの空気圧を適正に保つ


言われてみれば、納得することばかりですが、あらためて驚いたことがあります。50年前の日本にはないものばかり、僅か50年の間に私達が導入した便利グッズの数々です。つまり、地球環境を破壊した犯人は人類という漠然としたものではなく、便利を享受した私たち現代人なのです。

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