会員通信 2005 Autumn
2005年 秋号
- 2005年11月14日
全国弁護士グループ
平成17年度総会のご案内
全国弁護士グループ
会長 鴨田哲郎
●日時 :2005年11月4日(金) 17:30総会
●場所 :富山・魚津/東京第一ホテル
〒937-0041 富山県魚津市吉島1-1-20
●総会議事:
平成16年度活動総括
平成17年度活動計画
平成16年度収支報告
役員改選/その他
富山といえば、薬というのは昔の話。今は全国ナンバーワンの多い県として知られています。
平均貯蓄率、住宅延べ床面積、持ち家率、道路整備率、火災低発生率などの全国第1位があります。
対談
グライダーの教官資格を取得し、パイロットを目指した経歴を待つ
京都法律事務所の古川美和弁護士(2004年10月弁護士登録)をご紹介します。
(京都法律事務所だより 2004年10月15日号より)
天空を駆ける日々
福山 古川さんのお生まれは?
古川 生まれは名古屋ですが、34歳頃までは京都の太奏で育ちました。その後18歳までは富山です。小さい頃から、周りの子を巻き込んでいくタイプだったんですが、飽きると一人で自転車で冒険に行くのが好きで、石とか草とお話ししてましたね。
福山 大学は大阪大学の文学部国文学科でしたよね。文学少女だったとか?
古川 中学くらいまではメチャメチャ本は読んでいましたね。でも大学では、航空部の活動がメインで、空を飛ぶことに一所懸命でした。
村松 へえ、航空部に入ってたんですか?
古川 はい。ずっと空を飛びたかったので子供の頃から、大事なことは自然から学んだことが多くて、子供の頃、草とかを見ていたのも何かを観察していたんでしょうね。
村松 かなり高いところまで飛べるわけ?
古川 グライダーの高度記録は1万メートル以上ですけど、私の一番の高度は4千メートルぐらいです。
福山 げっ、4千メートル?そんな高いところまでどうやって上がるの?
古川 上昇気流は、工場とかありそうな所には大体あるんです。周りの地形を見て、例えば同じ畑でも赤土よりも黒土の所の方が良いとか、作物は蓮根よりキャベツの方が良いとか、(村松、福山「へえー!!!」)
古川 あとは、上の雲を追って同じ雲でも出来かけの積乱雲の下には必ず上昇気流があるんですよ。雲が崩壊していくと、もう対流が死んでしまっている所なので行かないとか。色々ありますね。(村松、福山「ふうーん!!!」)
古川 航空力学、航空法も勉強したし、教官の資格も取りました。(村松、福山「ほおーっ!!!」)
村松 そのままそういう方面に進むということは考えなかったの?
古川 実は航空会社のパイロットの試験は受けたんですけど、結局、採用してもらえなかったんです。それで何もやる気が無くなって、カレー屋さんとか、コンパニオンとか暗黒のフリーター時代を2年半ぐらい過ごしました。
天空から地上の世界へ・・・司法試験挑戦
福山 じゃあ、司法試験を受けてみようと思ったのはいつのことなんですか。
古川 2000年の10月末です。
福山 でもどうして司法試験を?
古川 私は人と繋がる仕事がしたかったんです。私、しんどい仕事は大丈夫なんですよ。淡々と仕事をして後は自分の時間という人生も良いと思うんですけど、私は慟哭したり、いろいろなせめぎ合いの中で自分のスタンスを選び取る。人と人との繋がりの中で、例えば違う意見の人がいたときに、「それも判るし、これも判る。じゃあどうしたらいいだろう」とか考えていくような泥臭い仕事がしたくて、それが司法試験に繋がっていった気がします。10月30日に決意して、11月5日には受験予備校に入りました。
村松 すごい決断力やねえ。それまでに、法律の本を開いたことは?
古川 航空法と道路交通法ですね。(笑)
福山 結局、受けたのは2回?
古川 はい。司法試験がどんなものか判らなかったんですけど、私の性格から考えて、長くやってると絶対に受からない。じゃあもう、本当に死ぬ気でやって、3回で受からなかったらやめようと思ってやりました。きつかったですね。
検事志望から弁護士へ、またまた大転身
村松 合格後、修習中に検事志望から弁護士志望に変更したのは、なぜなの?
古川 やっぱり自由だなというのがありましたね。簡単にザクッと言うと。自分のやりたいように出来るということ。弁護修習で、実際に弁護士の仕事を見て、セオリー通りするだけじゃなくて、自分の思った通り出来るんだなという気がしたんです。ずっと、「弁護士が向いている」といわれ続けて、「いや、検察官だ」と言ってたんですけど。弁護士の仕事を間近に見てみて、「なるほど」と、腑に落ちたんですよね。
今後の抱負
福山 今、関心を持っていることはありますか?
古川 やっぱり刑事弁護はやりたいです。被告人の権利を守るということは前提ですが、単に刑が軽ければ軽いほど良いというのではなく、その人のために何が良いのかを、一緒に考えていけるような弁護がしたいです。被告人の人権擁護と被害者保護は必ずしも対立するとは思わないので、被告人と話す中で被害者と繋いでいく、被害者のケアにもなる刑事弁護をしていけたらなと。あと、イラクへの自衛隊派兵差止訴訟に興味があります。訴訟をやるだけじゃなくて運動にしていけたらなと思います。建築紛争とか欠陥住宅問題についても、専門的な知識をつけていきたいと思っています。
村松 事務所の先輩弁護士に注文でもあれば、今のうちに。
古川 注文ですか?今のうちに?エエーッ注文!いやー。
福山 無かったら無いでいいですよ。(笑)
古川 注文ねえ。「もっと机の上をきれいにしてほしい」とかじゃなくて?(爆笑)
村松 じゃあ、「こういうプラスアルファを事務所の魅力にしていきたい」みたいなのは?
古川 正しいと思う言葉ほど注意深く使うことが大事だし、私は「面白いからやろうよ」というスタンスが重要だと思います。実直さだけではなくて、今の感覚、イメージと合っていながら本当に大事なことをはずさないという両面を大切にしていければと思います。
村松 そうね。皆で頑張っていきましょうね。
Photo Gallery
■福田護
神奈川総合法律事務所 1950.1.12栃木県鹿沼市生
1974.3 東大法学部卒 1974.45years 衆議院法務局勤務 1982.4 弁護士登録 同上 神奈川総合法律事務所入所 1998.4 横浜弁護士会副会長 現在 横浜弁護士会人権擁護委員会委員長 |
経歴は堅苦しくてすみません。自分では、抽象的ですが、自由であることと自然であることを理想だと思っています。ネーチャーフォトとノーネクタイは、そんな気持ちの支えなのかもしれません。ノータイを不愉快に思われる方がいらしたら、どうかご寛容をお願いします。 また、人の顔と名前を覚える能力に劣っていて、ときどきたいへん失礼をすることもあるかと思いますが、どうかご容赦下さい。それでも23年間、弁護士をやってこられたのは、神奈川総合という事務所と、事務所を支えてくれてきた皆さんのおかげで、自分で言うのも変ですが、よい事務所だと思っています。 同時に、1998年横浜弁護士会の副会長を経験して改めて実感したのは、会務を含む社会への奉仕的な活動が、いかに多くの弁護士の熱意によって支えられているかということでした。いま、司法改革の大きな動きの中で、弁護士のあり方も問い直されていますが、社会からの信頼がなければ弁護士業務は性質上成り立ちません。その基本を見失わずにやっていきたいと思っています。* 写真は左クリックし、拡大してお楽しみ下さい。 |
本栖 秋日 | |
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会員の皆様からの投稿を募集しています。写真、エッセイ、論文、小説等々、本会員通信で表現できるものなら何でも結構です。
編集部より
猛暑の後は、涼しい秋を期待していましたが、週末毎にやってくるのは、台風ばかり。昨年も台風対策うんぬんと書きましたが、アメリカのハリケーン問題はかなり深刻です。
そろそろ、人類は本気で温暖化対策を練らなくてはいけない時代に突入したようです。
新企画を盛り込んだ「会員通信・秋号」はいかがだったでしょうか、次号もご期待ください。