会員通信 2003 Autumn
2003年 秋号
- 2003年11月15日
梅雨の延長から、長い冷夏、残暑と初冬の繰り返しの秋、
と長く続いた異常気象もやっと落ち着いたこの頃です。
秋満開の中、「会員通信・秋の号」をお届けします。
全国弁護士グループ
平成15年度総会のご案内
全国弁護士グループ
会長 鴨田哲郎
●日時 :2005年11月7日(金) 18:00総会
●場所 :愛知・蒲郡/三谷温泉「平野屋」
〒937-0041 富山県魚津市吉島1-1-20
●総会議事 :平成15年度 活動総括/平成16年度 活動計画/平成15年度 収支報告/役員改選/その他
コラム
山内 一浩 旬報法律事務所
IBM社員のはずが同意もなく日立の社員に?
「IBM社員として働いてきたのに、同意もなしに日立の系列子会社の社員にさせられ、しかもこの先給料は50%ダウンするのも覚悟せよだと!?そんなことが許されるの?」日本IBMのハードディスク部門で働く労働者24名が、5月20日横浜地方裁判所に日本IBMの社員の地位確認訴訟を提起したのは、こうした素朴なギモンと憤りが出発点だ。
これにはカラクリがある。IBMがハードディスク部門を日立の系列子会社に移すのは、フツウに考えれば事業部門の売却、法律的には営業譲渡である。営業譲渡に伴って労働者をIBMから日立の系列子会社に移籍(転籍)させることは、IBMは本来強制できない。「IBMを辞めて日立の系列子会社に新しく入社してもいいですよ」という労働者の同意が必要なのだ。ところがIBMは、転籍に労働者の同意は不要とされている「会社分割法」を使って子会社を新設、労働者を有無を言わせず転籍させた上で、そのわずか6日後に子会社の全株式を日立が出資する持ち株会社に売却してしまったのである。これでIBMは「転籍には労働者の同意が必要」というハードルを「すり抜けた」つもりかもしれないが、労働者は「それは法を悪用した脱法だろう!」と怒っている。わが国で初めての会社分割法をめぐる裁判に、ぜひご支援を。
徳住 賢治 旬報法律事務所
望郷・清流は蘇るか
“荒瀬ダムの撤去決定=わが国初””川辺川利水訴訟・国の敗訴確定”清流球磨川の辺で育った私には、グッドニュースである。川に入ると足元に魚がうじゃうじゃいた。幼い私でもミミズを餌にバケツ一杯のドンカッチョ(=はぜ)を釣れた。荒瀬ダム建設時に、兄弟3人父に連れられて、ダム湖に沈む約4里の岸辺を歩いた。ダムは、当時電力確保の救世主として歓迎された。ダムが出来たのは、私が小学校1年の時である。ところが、ダムが出来ると、途端に魚影が薄くなった。人吉の山奥からの筏も見られなくなった。アサリ・ハマグリ・赤貝・ばか貝などばかばか採れた潮干狩りも寂れた。ツマンナイ川になった。ダムが撤去され、鮎・はや・鯉・ぼら・鮒・うなぎがうじゃうじゃいる川になったらと夢が膨らむ。望郷の思いである。
江森 民夫 東京中央法律事務所
私の「書斎」整理術 -捨てる基準と残す基準
今年の5月から、自宅の「書斎」のかたずけをはじめました。
私の家の「書斎」は決して広い部屋ではなく、毎月増え続ける本や資料のために、足の踏み場がなくなってしまったからです。
この間の「書斎」の整理の中で、整理の基本原則は2つに集約されることを発見しました。
第1は必要ない本や資料をいかに捨てるかということです。整理に関する本を見ると、数ヶ月一度も目にしない本や資料は直ちにすてるべしとあります。たしかに無駄な本や資料を捨てなくては整理はできないのは当たり前のことです。
しかし資料と場所の有効活用という合理的基準に従えないもうひとつの気持ちがあることに気づかされます。
それは、本や資料に対する愛着というべきものです。苦労して集めた本や資料は捨てたくないという気持ち(感情)は、物を捨て整理するという合理的な行動を押しとどめようとするのです。
その意味で、整理を実行するためには、不要な物を捨てることを決断すると同時に、どこまで思い出の本や資料を残すのかという基準を決断する必要があります。
こうして残す本の明確な基準を決めて気持ちを整理すると、本や資料を大胆に捨てるということに躊躇がなくなりました。
その結果、ここ1ヶ月ほどの作業で「書斎」は見違えるほど広々となり、本や資料も有効に利用できるようになりました。
整理の第2の原則としてどこまで思い出の本や資料を残すかという、「残す基準」を考えるということをお薦めします。
東京中央法律事務所
URL:http://www.cyuolaw.com/
岡村 親宜 東京本郷合同法律事務所
今年も行かん老骨に鞭打って岩魚釣り
昨年の暮れ、わが還暦を記念して執筆した念願の「過労死・過労自殺救済の理論と実際」を旬報社から出版していただき、4月5日には出版記念会を盛大に開いていただき、ここまで活かされてきたことを感謝している次第です。
7月27日-31日は、岩手と秋田の県境の八幡平の玉川の源流・大深沢に岩魚釣りの旅に出かけてきました。相棒大森鋼三郎兄と中野直樹君の3人組の旅です。梅雨の合間、渓の2日間は天候にめぐまれましたが、帰りは雨の中を7時間余も歩く強行軍でした。
それにしても楽しい釣りの旅でした。雲の上の八幡平の「藤七温泉」の露天風呂で湯浴みしながら、源流の強行軍の旅は、わが人生でこれが最後の旅になるかもしれないと感無量でした。
わが20余年の源流の岩魚釣りの旅を記念して、「岩魚釣りの旅礼賛」を執筆して出版を予定しておりますが、残りわずかで手間どり、今年中の出版を願っておりますが年明けとなるかもしれません。
山川 豊 山川豊法律事務所
残暑お見舞い申し上げます
□気構え 改革ばやりの司法界。まともに付き合う気はないが、蚊帳の外と言うのも、ちょっと寂しい気もします。時代と共に生きる気構えだけは失うまい。
□聖なる酔っ払いの伝説 神から借りたお金を返そうと思いながら、ついつい酒に費やし、返さないまま死んでしまう大人の寓話。この世に、こんな神はいない。
□蝦夷地 この夏、函館・松前・江差を訪ねました。ここ蝦夷地は、本土社会に翻弄されながらも、たくましく生きる人々がいる。
□同級会 郷里福島に帰って、久しぶりの同級会で旧友に会います。50代半ばの坂は超えやすく見えて容易ではない。皆様のご自愛をお祈りいたします。
事務所紹介
記事は各「事務所だより」等からの抜粋
水上進法律事務所
山形の水上です。
弁護士 水上 進 事務局 岡田芳浩
事務局 吉田さゆり 事務局 原田洋明
事務局 船越孝子 事務局 水上紀江
*住所:山形市緑町1丁目6-8
TEL:023-633-1159
小川総合法律事務所
パートナー・スタッフ増員しました。
弁護士 小川義龍 弁護士 遠藤幸子
司法書士:長谷川幸乃
スタッフ:佐藤、片山 、藤井、神保
*住所:東京都新宿区四谷綿半野原ビル
別館5F TEL:03-5368-6391
URL:http://www.ogawalaw.com/
たかさき法律事務所
秋から新人弁護士が入所しパワーアップします。
弁護士 高崎暢 弁護士 竹中雅史
弁護士 高崎裕子 事務局長 池田滋
事務局 佐藤由美子 事務局 野崎由加利
事務局 植田美佳 事務局 澤村志穂
事務局 屋中雅樹 事務局 緑山純子
事務局 西崎尚子 事務局 笹岡強士
事務局 横倉友子
*住所:札幌市中央区大通西14丁目
みふじビル3F TEL:011-261-7738
女性協同法律事務所
女性が生きやすい社会を目指します。
弁護士 辻本有子 弁護士 原田直子
弁護士 松浦恭子 弁護士 郷田真樹
弁護士 佐木さくら 弁護士 山崎あづさ
弁護士 林 弘子
*住所:福岡市中央区天神2-14-8
TEL:092-751-8222
URL:http://www.josei-kyodo.jp
!募集!
会員の皆様からの投稿を募集しています。写真、エッセイ、論文、小説等々、本会員通信で表現できるものなら何でも結構です。
編集部より
大変なことが現実になりました。18年ぶりの阪神優勝。大阪道頓堀の狂乱騒動が再現、亡くなられる方まで出てしまいました。しかし、今年の阪神は本当に強かった。2年前まで、4年連続最下位のチームとは思えませんでした。そして、星野監督とニッサンのゴーン社長の比較論もマスコミを賑わせました。でも、そんなスポーツと経済界を比較する時いつも思います。今までの業績をチャラにして、1年ごとに戦う業種って、他にあるのだろうか?プロ野球も創設以来の勝率で毎年優勝を決めたら、どうなるのかな。などと、愚にもつかないことまで、考えさせる阪神優勝でした。さて次号は新年号。気分一新して、がんばります。ご期待ください。